ライターが文芸美術国民健康保険組合(文美国保)に加入するまでの体験談:前編
専業でライターをされている方からよく聞く「国保(国民健康保険)が高い」という叫びにも似た声。
国保の加入者は自営業者やリタイア後で75歳以下の方が多いので、保険料が高くなってしまうことは分かります。しかし出費はおさえたいですよね。
ライターが加入できる保険組合に、文芸美術国民健康保険組合(文美国保)があります。保険料はホームページによると以下の通りです。
2022年度の保険料
組合員 1人月額 21,100円
家 族 1人月額 11,600円
介護保険料
(満40歳から64歳までの被保険者)
1人月額 5,200円
※文芸美術国民健康保険組合ホームページより
収入によっては国保より安くなります。
目安は40歳以下の場合、年の所得240万円前後と思われます。自治体によって国保の保険料が異なりますので、調べた上で検討しましょう。
そして、収入が下がってしまった場合には国保の方が安くなる可能性もあります。
エリア別としては以下の3つがあるようです。
(ライターが対象かは確証が取れていませんので、ご確認をお願いいたします。)
私は札幌に住んでいるので、必然的に文美国保一択で2022年4月から加入しています。
申請の書類作成はわりと手間がかかるので、まずは「どの健康保険組合に加入するか」「国保のままで良いか否か」を考えておくことをおすすめします。
今回は文美国保に加入するまでの手続きについてお伝えしていきます。
「国保が高くて号泣」というライターさんはぜひご参考になさってください。
なお、加盟団体、文美国保の審査基準は公開されておらず、しがない会員&組合員なので団体に関する詳細は分かりません。ご了承ください。
あとこの記事のリンクを踏んだり、加盟団体や文美国保に加入して頂いたとしても私には1円も入ってこないため、ご安心ください(?)ぎゃふん。
文美国保に加入するまでの流れは以下の通りです。
- 加盟団体に所属する
- 必要書類を準備
- 文美国保に申請する
- 審査を通過して組合員に
今回は第一の関門である「加盟団体に所属する」を見ていきましょう。
加盟団体に所属する
文美国保の組合員になるためには組合が加盟する「加盟団体」に所属しなくてはいけません。加盟団体には「いけばな協会」や「マンガジャパン」などクラブみたいで面白そうなものもありますが、ライターが参加するなら以下の2つでしょう。
- 日本デジタルライターズ協会
- 日本ネットクリエイター協会(おそらくWebライターのみ)
私は1のデジタルライターズ協会に所属しています。
加盟団体に所属できたからといって必ず文美国保に加入できるわけではない、という点に注意しましょう。
ちなみにデジタルライターズ協会の会費は、入会金5000円と年会費15000円、合計20000円となっています。(2022年7月時点。デジタルライターズ協会ホームページより)
一方で日本ネットクリエイター協会は入会金10000円で年会費は24000円です。(日本ネットクリエイター協会ホームページより)
金額だけを見るとデジタルライターズ協会の方が安いですが、デジタルライターズ協会に入会するためには「推薦人」が必要となります。
推薦人はデジタルライターズ協会のホームページの「理事会/入会審査委員/会員」に氏名を掲載されている方にコンタクトをとる、知り合いに頼むなどの方法があります。
うーん…ハードルが高めですね。
ちなみに推薦するためには2年以上会員である必要があります。(私は推薦できません…悪しからず)
この「推薦人」で諦めてしまうと言う声もよく聞きますが、日本ネットクリエイター協会は推薦人が不要です。
「推薦人が見つからない…」という方はネットクリエイター協会であれば加入できる可能性があります。
なおネットクリエイター協会は「インターネットを中心に活動をしている同人クリエイター」が対象となっています。
私の執筆履歴は金融系記事が殆どなのですが、初期に「本の紹介記事」を書いていたので入会申し込みメールフォームで申請したところ後日通過&文美国保加入の案内が来ました!
ちなみに私は落ちていたと思い込み、お知り合いにデジタルライターズ協会の推薦人を頼んで手続きが進んでいたのでデジタルライターズ協会に入会することに。
推薦人になってくださった某ライター様、本当にありがとうございました。
デジタルライターズの加入要件は
2年以上の会員歴がある会員又は入会審査委員1名の推薦人がいる
IT分野の著作物の執筆、編集などの著作活動に従事し、主な職業の1つとして2年以上の活動実績がある個人事業主
著述活動に関連した仕事を主な収入源にしている方(ライター・編集者など)は、収入全体に占める著述活動の割合が主である
直近の確定申告書の職業欄に「ライター」や「文筆業」「著述家」など、著述活動に関わる職業が記されている
※アフィリエイト広告を主な収入源とする方は、会員資格に該当しません。
(デジタルライターズ協会ホームページより)
デジタルライターズ協会では入会申し込み書と共に「IT系記事の執筆実績」を添付する必要があります。HPには「コンピュータ、ネットワーク、デジタル機器などに関連した著述活動」と記載されていますので、少しでも「ITに近いかな?」と思われる実績があれば記載しましょう。
ちなみに私が記載した執筆記事は以下の通りです。合計10記事程度。
- 投資アプリ紹介記事
- アプリで納税しよう!
- ネットのセキュリティ関連記事
- クラウドファンディング記事
- オンラインで寄付など
メールで入会申し込み書とIT系ポートフォリオを送ると、推薦人にメールが届くようです。推薦人が「推薦する」旨を伝え、加入要件をクリアすると協会から会員になれるよという書類と文美申し込みの封書が送られてきます。
私は5日程度で審査が終わりました。早い!
ちなみにデジタルライターズ協会の会費は3月が区切りです。たとえ2月に審査をクリアして入会しても4月にはまた年会費を支払う必要がありますので気を付けましょう。
続いては必要書類の収集と文美国保への加入手続き編です。